初恋+one



「んんっ。 

・・・・・・・前向いて」



先生の咳払いを聞いて、
急いで黒板に目を向ける。



さっきより多くの文字が書いてあって、急いでノートに取り始める。



やっべ・・・・・・・めんどくせぇ。



机に肘を突きながら、
だらだらノートをとっている最中。




先生が教室を歩き回って、
いくつかの詩か、短歌を読んでいる。





全く聞いてなかったけど、



1つの短歌で、
ノートを取る俺の手が止まった。





「さきさきと、

セロリ噛みいてあどけなき、

汝を愛する理由はいらず」




何故だかはわからない。
ただ、その短歌を聞いて大きく胸が高鳴った。






なんだ・・・・・・?







不思議に思いながら、
先生の説明に耳を傾ける。



< 45 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop