初恋+one
《貴大ーッ!! 暑い!》
「・・・・・うるっせぇよ」
俺の休日は、
創平の雄叫びから始まってしまった。
布団にもぐったまま、
まだ半分寝てる状態で携帯をとった。
時計を見ると、朝の11時。
この時間を朝と言うのかは疑問だが、
俺に取ったら完全なる朝だ。
「んだよ。俺だってあちぃわ」
「今日部活休みじゃん?
暇? ってか暇だろ? 暇って言え」
「強制かよ」
「どっか涼しいとこ遊び行こうぜ」
「涼しい~? どこそれ? 図書館?」
「俺んなとこ行ったら、気分悪くなる」
お前は、馬鹿か・・・・・
大きく溜息をつきながら、体を起こした。
布団から出ると、
閉まりっぱなしのカーテンを引く。
うっ、まぶし・・・・・
「じゃ、どうすんの?」
「そこで提案なのだよ。貴大クン」
「は?」