初恋+one
「いやさ? 貴大がさ?」
「あぁ!?」
「なっかなか行動に移そうとしないから、
俺がこうやって援助してんじゃん!」
「いらんわ! つーか、やっぱり知ってたんかい!」
「当ったり前っしょ!
貴大わかりやすすぎなんだよ」
「・・・・・・・マジ?」
「マジマジ! クラスの奴なら、
もう知ってる奴もいんじゃねーの?」
おい・・・嘘だろ・・・・・
創平の胸倉を掴んでいた手を離す。
え? 何?
何でそんなにバレてんの?
今までの自分の行動を思い返しても、
思い当たる節なんて全くない。
「ごめーん」
背後から聞こえた声に、
ビクッと体が反応する。
「おめーら、おせーよ。
何したらこんなにおせぇんだよ」
「女の子には、色々あるんですぅー」
いつもと変わらない創平と林のやり取り。
まさか・・・・・・・・