初恋+one
「2人とも、ほんとに仲いいよねー」
柊も知ってるなんてことないよな・・・・・・?
創平と林に地味にしばかれてる柊を見て、
嫌な考えが俺の頭をよぎった。
もし、柊が知ってるんなら・・・・・
どうなるんだ?
柊が俺の気持ちを知ってるのと、
柊が俺の気持ちを知らないの。
俺の心境としては、何も変わらない。
何も変わらないはずなのに、
こんなにもやりにくいもんなのか?
柊の行動、言動。
全部が気にかかり、目に入る。
「貴大?」
ハッとして顔を上げると、
目の前には創平が首を傾げて俺を見てる。
「どったの? 大人しいけど」
「いや・・・別に」
「馬鹿ねー、貴大怒ってんのよ。
朝、あんたが無理やり連れてくるから」
「俺かよ! お前も、無理やり連れて来い的なこと言っただろーが!」