初恋+one



「で? どこに行くわけ?」




―――――・・・・・・





耳から入る太鼓の音。


鼻につく、ソースのニオイ。




「あたしりんごアメ食べたいー」


「えー、あたしいちごアメ」


「お前ら、飯っぽいもん食えや
あれとか。たこ焼き?」



俺の目の前に広がる光景はまさに、




「夏祭り・・・・・・?」



え? 時期早くね?
まだ7月入ったばっかなんですけど。



まだ理解しきれてない頭で、
りんごやら、いちごやら、たこ焼きやらの話で盛り上がってる3人を見る。



林によればこうだ。



創平がこの夏祭りを発見したらしく、
林とグルになってこの面子で来ている。



ちなみに駅前のショッピングモールに行ったのは、柊と林が浴衣を買うとかで俺らもついでに連れてかれたらしい。




落ち着け、俺。
まずは何をつっこんだらいい?





つーか、林も俺が柊の事好きなの
知ってんかいっ!!



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