初恋+one
何とも、しょーもないツッコミで俺の頭は整理されてしまった。
「なぁ、貴大!
祭りっつたらやっぱたこ焼きだよな?」
「違うよねー。りんごアメだよねー」
まぁ、しょうがない。
来たからには楽しんでやるか。
「あほか、お前ら。
祭りはイカ焼きに決まってんだろーが」
* *
「もーう。
あかりたちどこ行ったの?」
金魚すくいに、射的。
チョコバナナやらフランクフルト。
それらいろいろを廻りながら見てると、
見事に2手に分かれてしまった。
まぁ、当然というかなんというか。
俺と柊2人っきりにされてしまった訳だ。
創平と林の陰謀がこんな所で・・・・・
思いっきり忘れてた。
きょろきょろしてる柊の後ろに立ち、
「まいったな・・・・・・・」
右手で頭を掻きながら、
俺もあたりを見渡した。
当然、人 人 人。
これで見つかったら奇跡。
賞金でも貰える勢いに違いない。