恋時計
……
「おォー!南さん!!わかった?」


「うん!!本当にいた!!!
高原君ってお兄さんとあんまり似てないね~
面影は少しあるけど~」

私はそうやって笑って言ってみた。

「似てないだろ!でも南さんは似てるよねぇ~
すっごい!!!!…年…ごまかしてない?本人!?」

すごい笑顔で言う。


「んなはずないでしょー!!何言ってんのー!!!」

私は少し怒ったように…でも笑顔で。

こんなやりとりが続いた。

『楽しい!高原君って笑うとすごく可愛い!それに優しい!!
どっかの誰かさんとは…』

っと、私は三上を見た。

三上は楽しそうに無邪気に笑っている。
三上はカッコイイし……高原君よりタイプ。


でも……

『ってか!!なんで私こんなこと考えてるの!?』


またチャイムが鳴って、私は授業に集中した。
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