【短編】私はあなたの4番目。
「そうだよ、私達の付き合って4年目の記念日!」

「いや、えっと…。」

「あ、もうここでお別れだね!翔、また帰りに!」

私は右に、翔は左に曲がって行くいつもの曲がり道。

翔は何かを言いかけながらも、曲がり道を曲がって学校に向かった。

嬉しいな。翔、記念日とか覚えて無さそうなのに。

おしゃれを気付かれなかった悲しさより嬉しさが勝って、私はにやにやしながら校門をくぐりぬけた。

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