【短編】私はあなたの4番目。
「翔、お疲れ様っ!帰ろ。」

「…ああ…。」

帰り道、翔はずっと黙っていた。普段からお喋りな方じゃないけど、今日は全然喋らない。

こんな空気じゃ切り出しにくいよ…。どうしたらいいのか…。

「…瑞希。」

翔は立ち止まって私の方を見つめる。
翔から話しかけてくれた。翔もこの空気、重いって感じてたのかな。

「翔、明日さ、二人で…。」

「瑞希、悪いけど…。明日、瑞希と一緒に居られない。」

「…え…。」

翔の表情は、嘘を言っている表情じゃなかった。

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