【短編】私はあなたの4番目。
だから、今翔が言ったことが信じられなかった。

「な…んで…。」

「…模試があるんだ。すごく…大事な模試。」

翔の言った言葉。

「大事な」

その言葉が私の胸に突き刺さって…、自然と涙が溢れていた。

「瑞希、泣くなよ…。」

「…ねえ、模試ってそんなに大事?大事な…大事な記念日より…?」

「…悪い…。」

否定して欲しかった。なのに…翔は、私の言って欲しい言葉を言ってはくれなかった。

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