【短編】私はあなたの4番目。
街を意味無くぶらぶら歩いていると、ついつい翔のいる予備校の前に着いてしまった。

翔は見えないけど、今ここに翔はいるのね。

予備校を睨み付けていたら、不意に肩を叩かれる。

「何してんのっ?」

振り返って見ると、知らない男が立っていた。

いかにもチャラそうな男。何これ、ナンパ?

「ねえ、遊びに行かない?」

やっぱりナンパなの…。こんな経験初めて。

私は予備校をもう一度見つめた。翔は見えないけど…。

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