【短編】私はあなたの4番目。
「翔にとって、私なんてどうだっていいでしょ。」

「何言ってんだよ。」

私は溢れ出した涙を拭うこともなく、気がつけば冷たい言葉を翔に投げ付けていた。

「私は翔にとって4番目だもん!私は1番じゃないもん!」

素直に「ごめんなさい。」って、言えない。
「4番目なんてどうでもいいでしょ!」

素直に「大好き」って言えない。

「私なんて何されても構わないでしょ!」

左の頬に、激痛が走った。

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