好きと嫌いの割合

「じ、実はですねーーー‥。」


やっぱり控えめにしか話せないあたしは

まるで怒られながら言い訳しているかのように

海斗のことが好き、という事実を打ち明けた。

言い終わると急に張り切りだした亜美は、


「ってことは…

売られた喧嘩を買うのね!」


「へっ?…いや、そうゆうわけではーー」


「そうと決まったら

海斗くんの教室へゴー!!」


そう勢いよく言った亜美は、お弁当の中身を口に入れ、サッと片付ける。


その姿をポカンと見ていたあたしに「早く行かなきゃ昼休み終わっちゃうよ!」と声を張る。


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