好きと嫌いの割合
そんな事を思いながら
幸せそうな笑顔の亜美の横を通り過ぎ、さっさと自分の教室に帰ろうとしたら
グイッと腕に力が入り、海斗のクラスに押し込められた。
後ろでは佐賀くんとやらが心配してくれてるのに、
「いいの?」
「うん、全然いーよぉ」
亜美の薄情もんめ!
仕方なく海斗の方に足をすすめる。
聞こえてくるのはやっぱり甘ったるい声
その声を聞いて異常にムカムカしてくる。
とりあえず海斗の机の周辺に来てみたけど、
…絶対、気づかなさそう。
ここからでも海斗の頭くらいしか見れないし。