好きと嫌いの割合

「は、はい?」


そんな甲高い声と一緒に目の前に差し出されるのは2つのハート型の飴。


「今、キャンペーン中でカップルの方々にお配りしているんです」


……カップル…?


「え…あの…「どうぞ?」


「……どうも。」


結局、勢いに負けて貰ってしまった。

――2つの飴。


「どうしよう、
 俺、夏帆のカレシ?」




< 131 / 160 >

この作品をシェア

pagetop