好きと嫌いの割合

そう、言った瞬間言葉足らずだった!と、ハッとした。


「え、どこが痛い?」


ハッとした瞬間には遅くて、向い側に座ってた雅兄は身を乗り出して聞いてきた。



‥‥言い方を間違えた。


「そーじゃなくて、 視線が痛いってこと!」


慌て訂正を入れると、

納得したように「あぁー」と唸って、


「俺が言ってきてやろうか?」


と、ご丁寧に言ってくれるけど

「それはいい。」


それをキッパリ断って、

「早めに出ようね。」と急かせる。



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