好きと嫌いの割合

‥……………。


「ちょーっと待ってよ。 あんたは何様だ!」


あたしのお気に入りのソファーでくつろいでいる海斗に

多少…いや、だいぶ切れつつ言った。


……数分前に起こった出来事を考えず。


「何って、海斗様ってことになるよね」


「………。」


「うん、ごめん。雅也さんに話あって…」


「雅兄?……あ。」


あたしがそう一声あげると、

スッと立ち上がってリビングを出ようとする海斗。



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