好きと嫌いの割合
――あたしの中で空気が変わった。

外の雑音は変わらない。

変わらないのに、空気が変わった。


動けない
逸らせない
何もできない


きっと亜美がもうこっちに気づいてる。

あたしが呼んだって。

逸らさなきゃ…
動かなきゃ…

頭の中で考えてることはたくさんあるのに

体がついていかなくて、

本当は1分も経ってないはずなのに

それ以上に感じて重かった。


そして―――…逸らされた。


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