好きと嫌いの割合
「おう!」そう言って雅兄は恵美さんを抱き締める。
もう毎回のことだから当たり前のことだが
他の子が見たら絶対に引くだろう…
ふうーっと一息ついて、階段を上がろうとするときに
チラッと2人を見ると
恵美さんが軽くウインクして
「ケーキ食べようね?」って口パク言ってくれた。
それに軽く会釈して軽く駆け足で自分の部屋に駆け込んだ。
部屋に入ったあたしは手早く部屋着に着替えてリビングへ行く。
というのも、きっと下の2人はあたしが帰ってきたことで
安心しきっちゃって、ケーキ食べ始めているに違いないから!
恵美さんしか食べれる人いないけど
案外恵美さん食べる。
大食い…まではいかないけど
すっごい美味しそうにガンガン食べる。
・・・から、あたしの分がいつの間にかなくなっちゃう。
急いでリビングに行ったあたしはまずはじめに
「ケーキは?」
と叫んでケーキの所在を確認する。