好きと嫌いの割合
あたしが焦ってるってのに
海斗は余裕な顔してステージに上がる。
なにをするのかは…
もちろん聞かされてなくって。
「は~い、さっそく1組目いっちゃいましょう!」
すぐ近くで陽気な声が聞こえたと同時に
海斗があたしの方へと向き直った。
え!?
何すりゃいいの?
パニックになったあたしは
海斗に助けを求めるために
海斗の学ランの裾を掴んだ、
その瞬間、
どきんと心臓が大きく跳ねた。
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