好きと嫌いの割合

海斗はあたしとキスしてもなにも感じないのだろうか…。


それを考えるとやっぱり淋しい。



「夏帆?」


ステージから降りたまま

立ちつくすあたしを不思議そうに覗き込んできた。


「へっ?」


キスのことで精一杯だったあたしは

海斗との距離に驚いて

思わず後退りしてしまう。



だって今、キスできるくらい近かった…


ーーーどくん。


またもや大きく跳ね上がったあたしの心臓。



< 70 / 160 >

この作品をシェア

pagetop