好きと嫌いの割合
思わぬ話に考え込んでいると
「かーほー」
後ろの方から亜美の声がして、
ん?と振り返ってみると
おいで、おいで。と手招きしてる亜美の姿。
なんなんだろ?
海斗と直人にごめん、と両手を合わせてから
亜美に駆け寄る。
「なにー?」
そう聞くと、顔をしかめながら
「忙しいんだから、おしゃべりばっかしないの!」
「あ‥ご、ごめん」
怒られちゃったよ。
てか、亜美だって喋ってたのに‥
な~んて言ったところでどうしようもないから、素直に謝っておく。