好きと嫌いの割合
「女の子の祭りって言われても――」
“あたしが何かするわけでもないでしょ?”
って言おうと亜美の声によって遮られた。
「女の子は特別に可愛いコスプレ可能なのでーす!!」
そう、大きく手を上にあげて言う亜美はまるで小学生だ。
つか、コスプレって…
「メイドさんもありだし~
にゃんこの衣装もいいよねぇ~
夏帆はどう思う??」
………メイド?にゃんこ?
「はいぃぃいいーーー?!!
無理!絶対無理だって!!」
「だいじょーぶ!
絶対、可愛いから」
そんな保障はいらんって!
「あ、ちなみに“夏”は夏祭で男の子の祭りがあるから
そんときに男の子を楽しもうね♪」
男の祭りもあるのねえー
って、楽しむって何?
最後の「ね」が、異常に弾んでたのは
きっと、気のせいじゃないだろう