はちまきに想いを込めて
だって、決めてるんだもん。
「リレーでいいところ見せれたら、言う」
リレーを頑張って、
それからはちまきも頑張ろうって決めたんだもん。
「でも、その時になったら、もうはちまきの予約入ってるかもよ?」
「う……
そ、その時は諦める」
仕方ないよね。
運がなかったってことだよ。
「諦められるんなら、いいけど。
まぁ、頑張んなよ」
そう言って暁未ちゃんは、食べ終えたお弁当を片付ける。
あたしも急いでお弁当を食べる。
リレーのために、パワー貯めなきゃっ。
敬吾くんに、いいとこ見せるんだ。
『結愛、すごいな』
って、そう言ってもらうんだ。