はちまきに想いを込めて


敬吾くんと一緒に、学校を出た。



「結愛、チャリ?」

「うん。敬吾くんは?」



そう聞くと、なぜか不満そうな顔をする敬吾くん。



「結愛、敬吾くんっての、やめない?」

「え?」



あたしが首を傾げて、キョトンとしてると、



「敬吾、でしょ?」

「えっ///」



当たり前のように言った。



「は、恥ずかしいよ///」

「だーめ! 敬吾!
敬吾って呼ばないと、返事しないから!!」



無理矢理な敬吾くん…敬吾に、

あたしは渋々口を開いた。



「けい…ご…?///」

「よくできました♪」



そう言って頭を撫でてくれる敬吾。

その時の笑顔がかっこ良くて。


その笑顔が見れるなら、頑張って敬吾って呼ぶよ。




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