やきもち
空が、気まずそうに
私の方へやってきた。
「柚ちゃーん…?
ご.ごめんな?
許して?くれる…?」
私は、空を睨みつけた。
「ごめんなさぃぃ…」
「許すけど…
てか、私は
早く帰りたいんですけど。」
「許してくれるのっ?!
んじゃ帰ろっかー♪」
先ほどの空とは
思えないほど
声が明るくなった。
「私はずーっと
待ってたんだからね。」
「うん。ありがと。
早く帰ろ帰ろ。」
そう言って、空は
私の手をとって
歩き出す。
「ちょっ!空、手っ!!」
「いいじゃーんっ!」
はぁぁぁ…
大きなため息をする。
まあ、いっか♪
「柚ーっ、ばいばーい!!!」
後ろから声がしたので
振り返ると、智が
手を振っていた。
それにあたしも
振り返す。