サイテー彼氏
「嫌だ!私別れるなんて絶対に言わない!!雪也は!雪也は私の大好きな彼氏だから!」

「手前!!雪也君を呼び捨てにしやがってもう許さない!!殺してやる!!」

 女子の一人が怒鳴る

「やれるもんならやってみなさい!!」

「今すぐ言葉を撤回して大人しく身を引けば許してあげるわよ?」

 女子の一人が言う

「雪也は私の大好きで大切な彼氏だから私が何されても別れない!!」

「またも雪也様を呼び捨てに!!もう表を歩けない様にしてやる!!」

 女子の一人が言う

「おい!!今の言葉本当だな?来るの遅いから探しに来てみりゃ何してるんだ?」

「ゆ、雪也君」

「お前ら!アリスに何をした!!」

「えっ、こ、このゴミ虫女が雪也君にまとわり付いてるからお仕置きを」

 突然現れた雪也に驚く女子達

「こいつは俺の女だ!!手前ら覚悟出来てるな!!」

「一般人が彼女!?雪也君は間違ってるよ!!芸能人は芸能人としか
 付き合っちゃいけないし結婚もしちゃいけないんだよ!!」

 女子の一人が言う

「誰がそんな事決めた!!」

 雪也は怒る

「芸能人は一般人じゃあ手の届かない存在なの!だから!!」

「だから何だよ!!こいつと付き合えないならバンドなんて辞めてやる!!」

「えっ?辞めないで!!」

「ふざけるな!!」

 雪也は声を荒げる

「ファンなの!止めないで!!」

 女子一人が泣きそうな顔で言う

「ファンだ?こいつの事こんなにしてファンだ?そんなファンなんて
 要らねぇよ!!そんなんならバンドなんて辞めてやる!!クソ食らえだ!!」

「そんな、バンドは雪也君の夢だったんでしょ?」

「ああ、でもこいつが傷付くなら辞める!!こんなクソ食らえなファンが付くなら
 辞めるしか無いだろ!!ああ!!」

 雪也は私が乱暴された事に理性を失って声を荒げる

「でも!!」

「でも何だよこの野郎!!手前らも同じ事してやろうか?ファンで俺に
 近づいたからって理由でしてやろうか!!」

「雪也君は何も分ってないよ!!」

「分りたくもねえよ!!そんなクソな考え!!芸能人が誰と付き合っても
 良いじゃねえかよ!!」

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