サイテー彼氏

「せっかく私達の言う事聞いて学校辞めてくれたと思ったのに！！」

「あんた私達ファンを無視して結城君に近づいて何様のつもり？」

「幼馴染だからって良い気になってるんじゃないわよ！！」

　女子達は美羽子に罵声を浴びせる

「もううるさい！！あんた達私にこんな事言って何が楽しいのよ！！
　自分達が相手にされなくて私が羨ましいからってこんな事するのやめてくれる？」

　美羽子が声を荒げて言う

「なっ！何よあんた！！生意気ね！！あんたアリスと同じじゃない！！
　ファンを無視して結城君盗って！！」

「アリスの悪口言うなんてサイテーね！アリスと雪也君は愛し合ってるの！！
　それを皆が泥棒猫とか勝手に言ってるだけでしょ？私だって友達だから
　ただ話したり遊んだりしてるだけよ！！」

「ファン差し置いてそんな事してるから言ってるんだろうが！！」

　女子の一人が美羽子に言う

「手前ら！！俺の目の前で美羽子の悪口言ってんじゃねえぞ！！
　ファンとかそんなの関係ねえだろ？俺の友達にこれ以上手出すと
　女でも容赦しねえぞ！俺はなぁ！空手とボクシング通ってたんだよ！
　手前らなんて１０秒で床這いずり回させてやんぞ！ああ！！」

　結城が怒って言う

「ちょ！結城君！！抑えて抑えて」

　騒ぎに気づき教室から出て結城をなだめる私

「あっ、ごめんアリス、僕また我を忘れちゃった」

「もう、落ち着いて！」

「そうだね、ごめんねアリス」

「君達さぁ、ファンなんでしょ？こんな事しなくても
　話し掛けてくれれば喋るし遊びたかったら誘ってくれれば
　空いてる日に遊ぶよ？でもしつこくはしないで欲しいけどね
　んで僕が誰と話そうが遊ぼうが何も言わない、君達も話し掛けたり
　するんだから♪」

　結城は笑顔で言う