サイテー彼氏

「待てっ！」　　　　　　

　いきなり後ろから声が聞こえて私は驚いた

「俺が待てって言ってるんだから待て！」　　　　　　

　一瞬私かなと思ったが私じゃないなと思い気にしないで歩く事にした

「俺が待てって言ってるんだから待て！姫野アリス！」　

　私は名前を呼ばれて驚いた！振り向くと奴は居た

「お前は今から俺の女だ！分かったな？」

　彼は人気バンド、ベブンズロックスターのボーカルで相原雪也
　高校三年生で隣のクラス、彼の周りにはいつもファンが居る　　　　

「はっ？何それ？」　　　　

「俺の女だ！って言ったら俺の女なんだ！」　　　　　

「意味不明！」　　　　　　　

　私は怒鳴る　　　　　　

「ちょっとちょっと羨ましいじゃない！」

「俺の女だって言ったら俺の女なんだ！放課後迎えに行くから
　教室に居ろよ！俺が居ろと言ったら居るんだ！良いな！」　　　　　　　

「私待たないからね！！帰るよ！！」　　　　　　　　　

　私は怒鳴るが彼は無視して教室に消えて行く、彼の足音だけが聞こえた

「サイテー！あの男！」　　　

「まあまあ、羨ましいよ私からしたらさ、ファンだからさ」　　　　　　　　　

　と彼女が宥める　　　

「放課後待つんでしょ勿論！？」

　美羽子が興味津々に聞く　　　　　　　　　　

「誰が待つもんですか！？今日はレクイエムサディストの新曲発売日なの！」　　　

　私は怒鳴る