サクラ咲く頃に
「そうだったんだ~!同じ中学校かな?同じだったら良いね~。また幼稚園の時みたいに冒険ごっことかはできないけど、喋ったりすることはできるよね」





「おぉ。それじゃ、明日の準備とかあるし、もう切らなきゃ。またな」






「うん。ばいばーい」





こうして、7年ぶりの私たちの電話は終わった。





なんだか懐かしい気持ちになった。






伊藤裕樹くんは、私と同じ幼稚園だった。






考えが同じで、常に息が合っていた私たちは、いっつも一緒に遊んでいた。






将来の結婚の約束もした。

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