サクラ咲く頃に
裕樹くんは、しばらく黙ってこう言った。





「………そっか。覚えてるのは、俺だけか」






裕樹くんは、悲しい顔をした。






私は、ただただ、黙りこくるしかなかった。






だって、裕樹くんのためには、これが一番良いんだもん。






私なんかと付き合うより






伊勢さんや、他の可愛いこと付き合った方が






幸せになれるんだよ。
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