サクラ咲く頃に

その夜。





私は自分の部屋で寝ながら雑誌を読んでいた。






「あー、今週の星座占い１２位じゃん」





なんだかんだ言って、自分も占いブームにのせられてるのかな。





そんなことを思っていると、いきなり家の電話が鳴った。






「夕ー。電話出てー！」





「はーい」





電話機の画面を見てみると、知らない番号。






「もしもーし」






仕方なく出ても、応答無し。