サクラ咲く頃に
裕樹くんが帰った後、私は





まるで時間が止まったかのように






そのまま黙り続けた。






自分の気持ちにようやく気が付いた。






私は裕樹くんが好きなんだ。





今日、楓にアドレスのことを言われて






ショックを受けたのは






きっと裕樹くんが好きだからで






そのショックをすぐに忘れることができたのは






裕樹くんと一緒に、クレープ屋さんに行ったからだったんだ。
< 82 / 97 >

この作品をシェア

pagetop