サクラ咲く頃に
私たちは屋上に行った。





昨日のことがあってか、お互いまだ気を使っている。






「昨日は、ごめん」






先に口を開いたのは、裕樹くんだった。






「裕樹くんが謝ることないよ。裕樹くんの気持ち考えなかったうちが悪い……」






「…夕の立場、結構つらかったよな。ごめんな」






「ううん。」
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