サクラ咲く頃に
「俺さぁ、幼稚園の時から今まで、1回しか恋したこと無いんだ」







「……うん」







「そいつのことがずーっと好きで、転校してからも忘れられなかった」







「…………」







裕樹くんは、こっちに近寄って、私を見下ろした。







「俺の永遠の初恋は、夕だけなんだよ」
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