暴走☆執事と炸裂ラヴァーデイス
深夜1時のヒトメボレ
「眠れない……」
寝静まった屋敷の一室。
零れたのは、小さな呟き。
この間までいたメイドの子が辞めて、仕事が増えて疲れているから、普段ならもう夢のなか、なのに。
守らなければならない、その人から言われた言葉に、彼はただ、迷っていた。
“どうして自分だけ、専属執事がいるの”
理由……それは、約束したから──…。
けど、そんなこと、誰にも言えない!
だって、それは秘密の、禁忌の関係だったから。
彼はベッドのサイドテーブルに手を伸ばす。
そして、タバコがきれていたことを思い出す。
外は静かな雨の音。
傘を片手に、コンビニに向かった……。