暴走☆執事と炸裂ラヴァーデイス
ふ、と顔をそむける宏海。

だけどみやびはそれどころじゃない。


「メイド見習い!?」


あの、憧れのメイド服を着れる!? と、テンションは最高潮。

「ほぇー……」

しょうもない妄想から、頬が弛んだ。


「な、何考えてるんですか……」

宏海は恐ろしそうな目で、彼女をそっと窺う。


さっきのトキメキは何処へやら。

きっと何かの間違いだったんだろう。

……そうにちがいない。


「えぇと……。そろそろ寝ないと、明日旦那様とお会いしていただく予定なのに、酷い顔になりますよ?」

「えっ!? ちょ、聞いてない! 困る! おやすみなさい!」


宏海の脅しめいた言葉に、ようやくみやびはベッドに移動した。
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