暴走☆執事と炸裂ラヴァーデイス
──いつの間にやら眠っていたらしい。
朝起きて真っ先に思ったのは、腰が痛いな、だった。
みやびにベッドを貸したから、ソファーで変な姿勢で寝たのがよくなかったみたいだ。
だけどいつもと変わらずに、ひととおり身支度を済ませて、宏海は仕事を始める。
朝食の用意、そして黒崎家の子どもたちの送り迎え。
それから帰っていつもなら、メイドたちのする皿洗いを手伝ったり書棚の整理をしたりするのだけど、その日はまっすぐ部屋に戻った。
「萩原様」
「……んー?」
みやびはちょうど、目を覚ましたところのようで。
ぼんやり、定まらない視線で辺りを眺めていた。