暴走☆執事と炸裂ラヴァーデイス
「あ、ちょっと、話はまだ終わってな──…」
ぱたん。
みやびの抗議を最後まで聞かないで、扉は無情にも閉まった。
むぅ、と尚もそれをにらみ続けるみやびの襟元を掴み、ずるずる引っ張る宏海。
「なっ、痛い! 首絞まる!」
「……仕事、あるんで」
「……はい」
なんとなく後味悪く、微妙な空気が漂ったまま、ふたりは扉の前を離れた。
「……ふふっ」
にぎやかに去るふたりを、妖しい視線が絡めとり。
物陰に潜んでいたそれが、不気味な笑い声を残し去っていったことに、誰も──。
……気づいて、いなかった。
ぱたん。
みやびの抗議を最後まで聞かないで、扉は無情にも閉まった。
むぅ、と尚もそれをにらみ続けるみやびの襟元を掴み、ずるずる引っ張る宏海。
「なっ、痛い! 首絞まる!」
「……仕事、あるんで」
「……はい」
なんとなく後味悪く、微妙な空気が漂ったまま、ふたりは扉の前を離れた。
「……ふふっ」
にぎやかに去るふたりを、妖しい視線が絡めとり。
物陰に潜んでいたそれが、不気味な笑い声を残し去っていったことに、誰も──。
……気づいて、いなかった。