暴走☆執事と炸裂ラヴァーデイス
「……ところで、お名前は?」

「みやび! 萩原みやび。あなたは?」

「高槻宏海と申します。あちらに見える黒崎家にて、執事としてお仕え致しております」

「羊……? っていうか、黒崎家って、あのお屋敷!?」


角を曲がって、見えた屋敷に、みやびは目を見開いた。

宏海はというと、みやびの間違いをやんわり訂正する。


「羊ではなくて……、執事でございます」

「ひ……あ、執事か。了解! っまいいや、天使様じゃなくって宏海様ね!」

「もう……何とでもお呼びください……」


……なんだか疲れきった宏海に対し、みやびはすっかりテンションが上がっていた。

もともとポジティブな性格なためか、立ち直りだって早いのだ。
< 5 / 25 >

この作品をシェア

pagetop