先生と俺の秘密のレンアイ
「アンタが…結城が好き…」

「は、颯斗?どうしたんだよ、さっきから…。熱でもあるのか?」

「熱なんかないよ。あの時…。結城に助けてもらった時に、好きになった。今まで俺のこと、心配してくれる奴いなかったから、だから気になった。」

「…。」

「助けてくれたから、ただそれだけだろ、って思ってた。けど違った。結城の優しさも含めて、結城の全てが好きなんだ…。なんてな。ごめん。気にしないで。」

結城は、席を立った

やっぱり、嫌われたかな…。でも、もう我慢できなかったんだ…

「颯斗…。」

「な、なに…?」

あいつが、俺の名前を呼んだ瞬間、背中が暖かくなり、身体がギュッとなった。

嗚呼、俺は今、抱きしめられてるんだって理解するのに時間はかからなかった…。
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