先生と俺の秘密のレンアイ
−4年前−

あの時は、俺はまだ中1で、俺のことを気に入らない先輩に呼び出された。

「お前ちょっとモテるからって調子のんなよ。」

「別に乗ってないですよ。」

「…生意気だな。」

「だいたい、こんな人気のない路地裏に呼び出して大人げないですよ?」

「んだと?」

「はいはい、殴らるんだろ?俺は。どうぞ。殴って下さいよ。センパイ?」

「むかつくヤローだな。じゃあお望み通り殴ってやるよッ!!」

俺は何回も何回も、殴られた。

すごく痛かった。

けれど、この一回でこういうことが終わるのなら、いくら殴られたって構わなかった…

もう、嫌だった

モテるからって仲間外れにされたり、距離を置かれたり、ボコられたり…

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