【詩集】ナグリガキ
かんろ


理性のバケツが
ひっくり返って

大量の欲望で
水浸しになった



すぶ濡れの私は
ケモノのようで

露になったこの姿

周囲は遠巻きに
指を差す



アイツラだって
私といか程も変わらない

【世間体】 や
飾りの【ドウトク心】
で繕った服を着ているだけで

その中身は私と同じ
甘い肌を持ってるくせに




中途半端にはだけてミセル
彼女たちより

私の方が
よっぽどマトモ






ねぇ そうでしょ


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