wolf world 迷い込んだ子羊ちゃん
「なにさっきから謝ってんの」
俺が心優に聞くと心優は涙を流しながらウルウルの声で言ってきた。
「だってぇ・・・。
朝からずっと瑛太君に助けてもらってばっかりだし・・・
足引っ張ってばっかだし
瑛太君さすがにこんな心優の事嫌いになっちゃうかなぁって思って
そう思うと、涙が止まんないんだよぉぉ」
はぁぁ
俺は大きなため息を1つついた。
俺がそんな事で心優の事嫌いにならねぇし
俺そんなに心狭くねぇし
「そんな事で嫌いにならねぇし」
「ホントにぃ・・・?」
「ホントだから。
俺口数少ないから・・・
怖く見えるかもしれないけど」
「怖いとか思った事はないよ!!」
・・・はぁ・・・
んじゃなんでさっきビクッっとしたんだよ
「さっきビクッっとしたよな」
「それは、ダメ。もう嫌われる
って思ったらビクッってなっちゃたの」
「お前、変わってるな」
「そう!?」
この時、俺は感じたんだ
心優は明らかにあいつとは違うって