音色
薄暗い帰り道、眩しいオレンジ色の空へ向かって、溜め息をついた。
二者懇談より、もっと憂鬱でもっと不安な時間が待っているからだった。
お母さんは、模試の結果を喜ぶに違いない。
国公立も行けるかもなんて言ったら、さらに喜ぶだろうな…。
電車の中から、山の向こうへ沈む夕日が見える。
行かないで、と心でつぶやいた。
時間が止まってくれたらなんて、そんなバカバカしいことも、最近では毎日本気で考えるようになった。
話したくない。
進路のこと、将来のこと、夢のこと。
話したくない。
二者懇談より、もっと憂鬱でもっと不安な時間が待っているからだった。
お母さんは、模試の結果を喜ぶに違いない。
国公立も行けるかもなんて言ったら、さらに喜ぶだろうな…。
電車の中から、山の向こうへ沈む夕日が見える。
行かないで、と心でつぶやいた。
時間が止まってくれたらなんて、そんなバカバカしいことも、最近では毎日本気で考えるようになった。
話したくない。
進路のこと、将来のこと、夢のこと。
話したくない。