意味するもの。その先にあるもの。
青く晴れわたった空。
眩しさを感じさせる太陽。
屋上の一角で光一を囲み
地べたにしゃがみこむ裕 信五 すばる。
「一度聞きたかったんですが光一さんはどうしてこのチームにおるんですか?」
「俺も知りたいわ。光一さんっぽくないですよね?」
不思議そうに首をかしげる信五とすばる。
「剛がおるからかな?剛がおるからここにおるんやない?」
ニヤリと笑う光一。
「どういうことですか?」
光一の答えに疑問をぶつける裕。
「ほら。あいつは前1点しか見えてへんやろ?見てて危なかしい。それに感情の起伏もはげしいやろ?せやから俺が周りを見てるんよ。言葉は悪いがあいつの補助役やな。」
「補助役ですか?」
補助役という言葉が引っかかり聞き返す信五。
「そうや。」
満面な笑みで返す光一。
「そう言われてみれば確かに光一さんいつも剛さんの傍におりますもんね。」
髪をクシャクシャと触りながら話すすばる。
「そうやな。光一さんと剛さんとはほんまにええコンビですもんね?」
「コンビ愛を感じますねん。」
信五の言葉に重ねるかのようにふざけだす裕。
そんな裕の頭をくちゃくちゃにする光一。