意味するもの。その先にあるもの。
太陽の光を遮る建物のせいで
薄暗く人通りさえ少ない道。
騒音さえなく
静かに流れる時間。
まるで
この場所には人がいないかのように。
凸凹コンビでじゃれ合いながら歩くのは章大と隆平。
忍び寄り2つの影にさえ気づくことなく。
背後から不適な笑みを浮かべ近づく影。
空高く振り上げられる
金属バット。
隆平の頭をとらえる。
「イッ…。」
頭を抑えた倒れこむ。
額から血が滲む。
「隆平。」
隆平のもとへ駆け寄る章大を羽交い絞めにする。
「離せ。離せや。」
もがく章大の耳元で囁く竜也。
「横山に伝えろ。戦いの始まりってな。」
「潰してやるよ。お前ら全員。」
不気味な笑顔の仁。
章大の腹を蹴り飛ばす。
うずくまる章大。