意味するもの。その先にあるもの。
終止符




静まりかえった工場内。
雄一の声だけが響く。
震えた声。
怯えた瞳。
自分の両手を見つめる雄一。
   

「…だ…だから横山は…僕を庇っているだけ…。殺したのは僕なんだ。…僕なんだ…。ご
めん。みんなごめん。」


泣き崩れる雄一。
雄一を見つめる視線。
   
「嘘だろう。嘘だって言えよ。」

拳で壁を殴りつける仁。
   

「…ごめん…。」


俯いたまま涙を流す雄一。
   
「俺が強引にした約束のせでお前を追いつめてしっまたんやな。」

目を伏せる裕。
   
「そんなことない。僕が…僕が…。その目も僕を庇ったしたから…。」

涙でグショグショに濡れた顔。
   
「気にすんなや。お前のおかげで目だけですんでん。」

微笑かける裕。
   

「何でだよ。何で頼る相手が横山なんだよ。」


ナイフが床へと落ちる。
こみ上げてくる怒り。
拳を握り締める和也。
雄一へつめよる。
   
「やめろよ。和也。」

割って入る聖。
   
「やめるんだ。」

和也を取り押さえる仁。




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