意味するもの。その先にあるもの。




外の世界をさえぎるかのように閉まっているカーテン。
隙間から差し込む太陽の光。
薄っすらと目を明ける裕。
   

「裕。裕。しっかりしぃや。」


呼びかける信五。
裕のベッドを囲むメンバー。
ぼやけた視界。
やがてはっきりと映る。
入り口の壁に寄りかかり裕を見つめる剛の姿。
あたりを見わたす裕。
   

「…み…みんな…。」


かすれ声。
はっきりしていく意識。
  
「心配させるなや。」

裕を見つめるすばる。
   
「ごめん。」

呟く裕。
   
「ごめんじゃないねん。」

涙目。
微笑かける忠義。




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