――アタシは、傘の中でずっとドキドキが止まらなかった。


これが、相合傘って言うやつだよねぇ~?

でも、拓也は仕方なく入れてくれてるだろうし、違うよ!
でも、嫌だったのかなぁ~?


アタシの中で自問自答が続く――
答えが出たかと思ったら、『でも、でも、、、』の嵐・・・


ふいに、拓也の方に目をやると、拓也と目が合って
拓也は笑いかけてきてくれた。

アタシの心臓は、爆発しそうなくらいにドッキドキ!!

目の前では、真美と未希のコンビが楽しそうにガールズトークをしている。

「木村って好きな人いるのかなぁ~?」
「うぅ~ん・・・部活命なんじゃない!?」
「じゃぁ、大貴は好きな人いるのかなぁ~」
「えっ?・・・そっ、そうだねぇ~いるのかなぁ~・・・」

未希、動揺しすぎだよぉ~w
でも、あたしもドッキドキしすぎてヤバいけど・・・

「ねぇ、メグって好きな人とか彼氏いんの??」
いきなりの拓也からの声にビックリした。

「うぅ~ん・・・今は、分かんないかなぁ!気になるくらいの人ならいるよ・・・」

うまく、答えられたかなぁ・・・
声は裏返ってないし、嘘もついてない! よしOK!
次、話題が無くなる前にどうしよう・・・

「あっ、拓也は好きな人とかいないの??」

純粋な好奇心と、安心感が欲しくて思わず聞いた。
いないって言って!
アタシは、心の中で願った。




< 14 / 26 >

この作品をシェア

pagetop